2023年 PALSプロバイダーコース公募開催
PALSプロバイダーコース
PALS(小児二次救命処置)プロバイダーコースは、小児患者の呼吸器系や心血管の緊急事態および心肺停止の処置を指揮する、またはこれに携わるヘルスケアプロバイダーを対象としている。また受講前準備、理論的な説明、スキルステーションと趣味レーションケースへの積極的な参加により、呼吸器系緊急事態、ショック状態、心肺停止を認識し、介入する能力を強化するプログラムです
小児科医のための専門的なプログラムではありません。専門外で小児救急を診る医師や、小児に苦手意識を持つ看護師や救急救命士などを主な受講対象としています。
体系化された評価手順とアルゴリズムを用い、できるだけ簡便な方法で、小児に迫った緊急度を判断し、小児科専門医に引き継ぐまでの安定化を行う方法を学びます。
BLS大分のPALSプロバイダー 1日コースの特徴
救命の連鎖に示されているように、小児の救命を考える上でもっとも大切なのは「心停止の予防」です。
心臓突然死が問題となる成人の救命とは異なり、ショックや呼吸不全の早期認識と安定化が小児では重要となります。
そのためPALSプロバイダーコースでは、循環不全と呼吸不全への対応が大きなウェイトを占め、そこに徐脈、頻脈、心停止(心室細動/無脈性心室頻拍、無脈性電気活動、心静止)対応が上乗せされます。
PALSの12コアケース
上気道閉塞
下気道閉塞
肺組織病変
呼吸調整障害
循環血液量減少性ショック
閉塞性ショック
血液分布異常性ショック
心原性ショック
頻脈
徐脈
心静止/無脈性電気活動
VF/無脈性VT
その他
重病または重症の小児に対する体系的なアプローチ
効果的な蘇生チーム力学
BLSスキルチェック
気道管理
骨髄路確保
12のコアケースでは、実際の患児の動画を見てアセスメントの訓練をし、その後、マネキンの前でチームによる介入・安定化のトレーニングを行います。
コース受講中、シミュレーションを用いた一連のケースシナリオ演習に以下をはじめとする概念を目的としている
PALSプロバイダーコースは、ヘルスケアプロバイダーが優れたパフォーマンスのチームダイナミクスと質の高い個人スキルを活用し、呼吸器系緊急事態、ショック状態、心肺停止状態を呈している小児患者を効率的に認識および介入できるようにすることで、そのような患者の転帰を改善することである
受講対象 医師・看護師・救急救命士・医療系学生(特に小児を専門としない人向け)
受講料 ¥40,000
テキスト PALSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
コース時間 2日間
筆記試験 84%以上の正解 (50問中42問正解が必要)
テキスト・資料持ち込み可
実技試験 小児・乳児に対するBLS、PALSコアケーステスト
受講の注意点